そんじゃま、音楽についても書いときます。

先日の日記の最後に書いたので、まあ音楽のことについても少々。

この時期、21世紀に残したい曲って言う企画を良く目にするんだけど、
結果を見てみると「最近心に残った曲」って感じが上位。
むしろ6位以下に共感を覚えるわけです。
尾崎の「I Love You」
美空ひばりの「川の流れのように」等等・・・

考えてみれば、この結果って年齢層による意見の集大成だと思う。
たとえば、60以上の方にとって見れば
メディアが充実してない時期に全盛期だっただけに
音楽に触れる機会って少なかったと思う。
そうやって見てみると、その年代の人たちに浸透
している美空ひばりと石原裕次郎ってすごいなと実感する。

仕事柄、お二人の曲をよく耳にするんだけど、美空ひばりはマジすごい。
同じ時代、同じ年代で同じ感性を持っていたとすれば、宇多田や小柳とかより上行くと思う。
まず歌唱力って部分はずば抜けてすごいし、表現力も豊かだし、
女性プロボーカリストにとっては必需の安定した魅力ある低音が心地よい。
時代的にそうしっかりと腰据えて美空ひばり聞く機会なんてないと思うけど（やってたら年より扱いだわな）
本当に一度じっくり効いてもらいたいです。
（ちなみに現状実力あるなぁって思える女性シンガーは
小柳ゆきとmisia、以外かもしれないけど和田アキ子も上記の点はきちんと捉えてるからやっぱり上手いと思う）

60〜80年代もメディア活動が盛んになったとはいえ
本当に歌唱力のある人の、本当に心に残る歌が残ってたりして、結果を見るとうなづけたりする。
（70〜90前半のいわゆるアイドル路線の人たちの曲ってのは見事に残っていない。
この辺はやっぱり”アイドル”としてしか見られてなかったんだろうな。と実感。）

んで、今はメディアが普及しきっちゃったゆえ、音以外でも人気が取れちゃう。
やれ企画物だのビジュアル系だのが乱発してたと思う。
（そうやって考えるとルナシーがいなかったのは意外。実力派の中じゃトップだったのに。次点でラルク）

だから、流行り廃りとかで意見が集まっちゃうところも無きにしも非ずでしょう。
（だってユーミン入ってないんだよ。サザンはTSUNAMIで入ってたけど）

ちなみに僕自身はすごくべたなんだけど
ジョンレノンの「Let It Be」。

今はなき彼への尊敬を込めてこの曲を選びたいと思う。